お悩みに役立つコラム
2026/07/16 16:15

「治療が終わって髪も生えてきたけど、フルウィッグはいつまで続くの?」
抗がん剤治療を終えた方から、sottoに一番多く寄せられるご質問です。
自毛が生えてきたものの、いきなり地毛だけで外に出るのは不安。
でも、フルウィッグをずっと着け続けるのも、蒸れや重さが気になる...
髪が生えそろうまでの移行期は、そんなジレンマを抱えるつらい時期でもありますよね (´;ω;`)
今日の記事では、
実際に治療後8か月でフル卒されたお客様の実例をもとに、どのように移行したかと、よくいただくご質問にお答えしていきます!
※sottoでは、フルウィッグを卒業してヘアピース(部分ウィッグ)に切り替えることを「フル卒」と呼んでいます。
▼動画でもご覧いただけます。こちらからどうぞ
★フル卒のタイミングは「なりたいヘアスタイル」で決まる

実際にこのようにご質問をする方が多いです。
「どんなヘアスタイルになりたいか???」
そう言われるとどういうこと??って思いますよね(笑)
でも実は、どんな髪型でフル卒をしたいかはとても重要で、
人によっては「ショートヘアで人前に出るのは無理。」とか、「フルウィッグと同じ髪型にしたい。」などのご希望がある場合があります。
そのご要望ができる自毛の長さがあればいいのですが、まだ地毛がベリーショートのような状態ですとヘアピースを着用したとしても希望が叶えられないこともあります。
通常、髪の毛が伸びるスピードは1か月に約1cmが標準です。
これをもとに計算すると、おおよその目安はこうなります。
・治療終了後 6か月〜12か月=6~12㎝👉ショート〜ショートボブ
・治療終了後 12か月〜24か月=12~24㎝👉ミディアム
たとえば、「ショートボブでフル卒したい」なら1年後ぐらい
「肩につくくらいのミディアムで卒業したい」なら約2年が目安になります。
つまり、なりたい髪型によって、卒業の時期も逆算できるということ。
それまでの期間は、フルウィッグで過ごしながら地毛をゆっくり伸ばしていく時間になります。
ロングヘアでフル卒をしたい方はまだ先になりますのでフルウィッグの着用を継続することになりますが、焦らなくて大丈夫。地毛は毎月、確実に伸びています。

■実際のお客様のフル卒【実例】
今回ご紹介するのは、治療を終えて8か月のお客様です。
髪は全体的に生えてきているものの、前髪とトップの伸びがゆっくりで6cmぐらい。
地毛だけで外に出るのはちょっと勇気がいるのでフルウィッグを着用しているとのことでした。
▽地毛の状態

現在の状態は、地毛にカラーとカットをして整えた後になります。
生えてきた地毛の扱いもよくあるご質問です。
生えてきて嬉しい反面、こんなお悩みも多くあります。
・前髪や頭頂部の髪がなかなか伸びない
・逆に襟足やサイドの髪は良く伸びる
・くせ毛になって生えてきた
・白髪になった
・細毛になった
本当に様々なケースがあって人それぞれ違います。
「もう髪は戻らないのでは…」とか、「私だけが生えてこないのでは...」と焦ってしまう気持ちもわかりますが焦らずいきましょう。
でも、そうはいっても、
前髪や頭頂部がなかなか生えないと気になりますよね。
鏡を見た時に目につきやすいところなので当然です。
生えてくるまでの期間をどう過ごすかは多くの方が悩まれるポイントです。
このお客様は、近々職場復帰をするということもあり、フル卒をすることを決めたようです。
「職場復帰するタイミングでフルウィッグを脱ぎたい。でも地毛だけではちょっと難しいので、ヘアピースを使って気づかれない自然なスタイルにしてほしい。」とご相談に来てくれました。

地毛の状態から、たいら店長がご提案したのは...
『ショートボブスタイル』
なぜショートボブスタイルのご提案になるのか。きちんと理由があります!
A. 地毛が十分にない状態でヘアピースを作る場合は、毛量がしっかりあることともみあげの長さに合わせた長さのスタイルにすることが自然に見せるコツになります。
このお客様のもみあげあたりの長さから考えると、ショートボブが自然なスタイルになります。
「地毛がまだ短いけどヘアピースを長めにした髪型にしたい。」
それをしようとすると、変わった髪型になります。

※ただし、地毛をツーブロック(地毛を刈り上げる)にしたいご希望がある場合は、ショートボブ以外の選択もあります。
今回のお客様のご要望は、
「今の自毛に合ったヘアピースで自然に見える髪型にしたい。」
でしたので、まだ長さが足りない前髪と頭頂部をヘアピースでカバーし、自然なスタイルになるようにカットでなじませています。
本来なら地毛とヘアピースの髪色を合わせたいところでしたが、職場復帰のタイミングで地毛を暗くカラーするとのことでしたので、ご相談のタイミングではヘアピースの髪色との差が生じています。
▽ヘアピース着用後✨



どうでしょうか。
とても自然なスタイルになったと思います✨素敵ですよね (*'ω'*)
▽今回着用しているヘアピースはこちら
このようにヘアピースを着用しながら、自毛が伸びてくるまでの期間を過ごすことができます。
これでフルウィッグの状態から、地毛の前髪と頭頂部が伸びるまでヘアピースで毎日を快適に過ごせますね✨
ヘアピース期間中は、サイドや襟足の自毛をヘアピースに合うようにカットしていけば、このショートボブスタイルをキープできます。
■フル卒でよくあるご質問
Q. 地毛はまだ短いけど、ヘアピースは長めにできますか?
A. ヘアピースの毛の長さは、地毛のもみあげあたりの長さに合わせてお作りします。
ヘアピースだけを長くすると、地毛との境目がはっきり出てしまい、かえって不自然になってしまうためです。
Q. 地毛が短くてもヘアピースは着けられますか?
A. 地毛が短すぎる段階では、おすすめしていません。
ヘアピースはウィッグピンで地毛に留めて固定します。
地毛が短いとピンがしっかり留まらず、ズレや浮きの原因になってかえって不安な思いをされることになるからです。ピンが安定して留まる長さ(しっかりした毛で5㎝以上ぐらい)までは、フルウィッグで地毛を伸ばす期間と考えていただくのが安心です。
Q. 結局、いつからフル卒できますか?
A. 「どんなヘアスタイルで卒業したいか」によります。
髪は1か月に約1cm伸びるので、ショート〜ショートボブなら治療後6か月〜12か月、ミディアムなら12か月〜24か月がおおよその目安です。
ご自身の髪の状態で判断に迷うときは、LINEで髪の写真をお送りいただければ、たいら店長が直接お答えします。
Q. 地毛はどうしたらいいですか?
A.再び生えてきた髪は無造作に生えてきていると思います。
これも人それぞれの選択になります。下の方をカットしつつトップが伸びるのを待つ方もいますし、カラーや縮毛矯正をする方もいます。
病院の先生の許可が出ているのであればカラーや縮毛矯正もしていいと思いますが、治療後の頭皮は敏感になっています。今まで大丈夫だったけどアレルギーが出てしまうケースもあります。
ですからやる時には慎重にパッチテスト(貼付試験)をしてからされることをおすすめ致します。

・フル卒の時期は「なりたいヘアスタイル」から逆算できる(髪は1か月に約1cm)
・ヘアピースの長さは、地毛のもみあげあたりに合わせるのが自然に見せるコツ
・地毛が短すぎるうちはピンが安定しないため、フルウィッグで伸ばす期間も大切
とはいえ、髪の伸び方も、生活の事情も、ひとりひとり違います。
今回のお客様のように「職場復帰までに」という期限がある方もいれば、ゆっくり進めたい方もいらっしゃいます。
「わたし、そろそろフル卒できるかな?」と迷ったら、LINEでご相談ください。
美容師歴30年以上、これまで15,000人以上のお客様と向き合ってきたたいら店長が、あなたの髪の状態に合わせてお答えします。

当店は、美容師がウィッグの選び方からカスタム・アフターケアまでを一貫してサポートしています。お客様ひとりひとりの状態に合わせて、プロの立場から丁寧にアドバイスいたします。
※現在自毛の施術は行っておりません。


